【つけち日和】今日はお参り日和編4・一宮神社
~今日はお参り日和編4・一宮神社~
以前ご紹介した「大山神社」からほど近いところにある「水無神社(すいむじんじゃ)」。
地域住民からは「一宮神社(いちのみやじんじゃ)」と呼ばれ親しまれています。
一宮水無神社について
≪社格≫
元村社※。
※村社(そんしゃ)
旧制度の社格の一つ。郷社の下、無格社の上。多くは、氏神として仰がれる社を村社にした。
≪祭神≫
高照光媛大神(たかてるひめのおおみかみ) 作物の神
大年神(おおとしのかみ) 農業の神
*神様について詳しく:【付知の神様図鑑】一宮神社編
≪由緒≫
長野県西筑摩郡岩郷村字大宮というところにあり、岩郷村の氏神であり、同時に福島村の氏神でもあった。弘安2己卯年(1279)5月、木曾右馬頭家仲により、飛騨国一の宮水無(みなし)神社※の御分霊を勧請されたという。
本願主太兵衛、棟札によると慶長年、付知三尾氏の祖、勘七が木曾三尾村(元、長野県西筑摩郡三岳村)から付知に移入し、その子孫太兵衛が寛文6年(1666)一ノ宮水無(すいむ)神社※を建立するとある。
田口家系譜によると寛文6年(1666)中春、水無神社再建とある。
明治18年4月7日失火により拝殿(縦六間、横六間)を焼失する。
※飛騨一の宮は「ミナシ」と呼ばれ、木曾福島と付知は「スイム」と呼ばれている。
≪境内社:祭神≫
・秋葉社(あきばしゃ):軻遇槌命(かぐつちのみこと)
・山祇社(やまつみしゃ):大山祇命(おおやまづみのみこと)、宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)、大物主命(おおものぬしのみこと)
・立神(たつのかみ):祭神不詳
参考図書:付知町史
今回はスタッフ一人でお参り。
さすがに自分で自分は撮れなかったので参拝姿の写真はありませんが、水無神社さんもきちんと参拝してきましたよ。
鳥居をくぐってまずは手と口を清めます。
安心と信頼の水道タイプ。どちらかというと普通に手洗い場。
小さな神社の多い付知では、こういうところがほとんどです。
なにはともあれ、手を清められるのはとってもありがたい!
大きな神楽殿。
謎の絵札やかっこいい彫刻があります。
本殿にお参りして、境内社にも順番にお参り。
左から順番に、秋葉社。火の神「軻遇槌命(かぐつちのみこと)」を祀る。
山祇社。山の神「大山祇命(おおやまづみのみこと)」、田の神「宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)」、薬の神「大物主命(おおものぬしのみこと)」を祀る。
立神。祭神不詳。
由緒書もあります。
高照姫命(たかてるひめのみこと)については記述が少なく、パッと調べただけじゃよくわからなかったり……由緒書に記述があるのがすごくありがたかったスタッフです。
境内にスタッフの大好きな神使(しんし)の姿がなく、探してみるとこんなものが……
陶製狛犬…つまりは狛犬像なのでは?
気になって調べてみると宝永4年(1707)に三尾善六郎という人物によって奉寄進されたもののようです。
狛犬の石像はないようですが、陶製の立派な狛犬が納められているのですね。
陶製狛犬の画像や詳細は中津川市の指定文化財さんからご確認ください。
子どもたちが遊んだあとか、野生動物の仕業か、はたまた自然とここに落ちてくるのか。
境内に、木の実がいっぱい集まった岩がありました。
少し離れたところに祠を発見。小さいけど賽銭箱もあるみたいです。
のぼりに弁財天の文字があります。
一宮水無神社といえば、大スギが有名です。
裏手の森に入っていくと「水無神社の大スギ」の文字が!
大スギの中はほとんど空洞になってしまっています。それでも、その太い幹からは自然の神秘と時間の雄大さを感じられます。
大スギ以外にも境内には立派な樹木がたくさんありました。
こちらはうろが大きい樹木。なにか住んでいても不思議じゃない。
どちらの神社にお参りしても思うことなのですが、あの独特のピンと凪いだ静けさと見守ってもらっている安心感と暖かさが全部一緒になったような空気感が好きです。
一人でお参りして、やっぱりこういう空気感が神社巡りの魅力の一つかなと思いました。
一宮水無神社(いちのみやすいむじんじゃ)
〒508-0351 岐阜県中津川市付知町3875
【行き方】
車:中津川インターから車で約50分(専用駐車場は無し。近くに駐車できるスペース有り)
バス:中津川駅からバスで約50分
バス停「一の宮」下車、徒歩約5分。
バスが来た道をしばらく道なりに戻ると右手に「水無神社」の石柱があります。
階段の上が一宮水無神社になります。
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