マイノリティ少数派だからこそ楽しめることがある。オタク体験のお手伝い(一緒に楽しむんだけどね)のできるゲストハウスを目指します。
ゲストハウスを始めようと思ったのには二つの理由があります。
オーナーの山田と熊谷は、二人とも宿屋の子供でした。
山田は飛騨高山にあるお宿で、7歳から宿屋経営に積極的に関わっていました。
館内のPOP、宿帳記載時のアンケート作成、印刷屋さんとパンフレット作製
アンカリンググッズ作成や、旅行者への売込み、取材の仕掛けなどなど。
商売に携わるのは楽しいものでした。
正直学校よりも、友達と遊ぶよりも楽しく
小学校六年生の時に、中学校なんて行ってる暇ないなと思って
中学校行きません宣言をしたら大変な事態になったものでした。
(説得され行きましたが)
(でも、あの時代にSNSが存在したら、私は絶対に学校にはいかなかったでしょう)
熊谷は、付知町の一番奥に建っている家で育ちました。
この家は古くから、御岳に登る行者さんたちの宿でした。
お隣の家は三キロ先という一軒家でした。
山から水を引き、夜に窓を開けると漆黒の闇です。
この二人が出会って一緒に働いて知ったのです。
私たちは「里山」の風景を愛していることに。
里山は、人の手が作り出し、人の手入れによって存続します。
人口減や仕事の効率化などで、里山維持の仕事は儲からず消滅に向かっています。
それは、無くしてみたらわかる価値です。
大自然と町をつなぐ里山が弱くなることで
自然災害や鳥獣被害など、じわじわと人も暮らしにくくなっています。
世の中をどうしようとか、これが良いとか悪いとかではなく
ただ、自分たちが慣れ親しみ体の一部となっているものが消えていく切なさを
消えてしまう前に一人でも多くの人に知ってほしいのです。
だから、付知町の奥に位置する地区に、多くの人に来てもらえる切っ掛けをつくろう
それなら、カフェとゲストハウスだよね!と思い至ったのでした。
そして、二人とも孤独に育ちました。
山田は大人ばかりの環境で育ち
熊谷は山の中の一軒家で育ち
友達のいない孤独でした。
50歳を過ぎた今でも、少々変わり者です。
少数派として生きる息苦しさも沢山経験してきました。
ただ、この孤独は、大人になり地域という枠をはずすと楽しさにも変わりましたが。
現代はオタクという言葉で、変わり者も一定のカテゴリーを与えられています。
それでも、自分のすぐ近くに同じ趣味の人は見つけにくかったりね。
そこで!このゲストハウスに来たら同じ趣味の人にあえる!という宿にしたいなと!!
オタクを愛するスタッフが入社したこともあり
ゲストハウスの体験に、少数派の日も作ることにしました。
同じ趣味の仲間とわいわいすごす時間をお手伝いできたらと思います。
一晩中、好きなアニメの話をしたり
コスプレ撮影会をしたり
麻雀をZOOM中継したり
お人形さんの洋服をつくったり
作品にでてくる料理をつくり同じ映画を見て食べたり
ただただ漫画を読みふけったり
もくもくと編み物をしたり
鉄道路線の話を戦わせたり。
いつも肩身が狭いことも、同じ趣味同士なら気兼ねすることもありません。
同じ趣味の人とつながれるように
ZOOMで様々な部活動を立ち上げていく予定です。
今、ホームページを作成中です。
少数派マイノリティに優しいカフェとゲストハウスになりたいなぁ。