【つけち日和】今日はお参り日和編1・護山神社

~今日はお参り日和編1・護山神社~

付知町で一番大きくて、付知ばあちゃんちから一番近い神社、「護山神社(もりやまじんじゃ)」

子どもの頃お祭りに出かけた記憶が、今でも思い出されます。

護山神社について

≪社格≫
元県社※1。現在は金幣社※2

※1県社(けんしゃ)
 旧制度の神社の社格の一つ。県から幣帛(へいはく(神前の供物のこと))を奉った神社。
 官・国幣社より下、郷社(ごうしゃ)より上。府社と同格。

※2金幣社(きんへいしゃ)
 岐阜県の神社特有の社格。県神社庁長が参向する神社で奉幣行事を行う際、
 金幣(棒の先に金銀の紙垂を挟んだ物)を使う神社のこと。

≪祭神≫
大山津見神(おおやまつみのかみ) 山の神
九々能智命(くくのちのみこと)  木の神
鹿屋野姫命(かやのひめのみこと) 草の神

 *神様について詳しく: 【付知の神様図鑑】護山神社編

≪由緒≫
 天保11年(1840年)9月25日、尾張藩主大納言徳川斉荘(おわりはんしゅだいなごんとくがわなりたか)が、将軍徳川家慶(とくがわいえよし)の命により神霊石三基(山林、草野の祖神(おやがみ))を木曾及び裏木曾山林(尾張藩支配。現国有林)の鎮護の山神として祀る。奥社は出の小路の山中にある。

 江戸城本丸火災による建築用材の伐出を行ったおり、伐採途中に山鳴り、火災等の怪奇現象が起き、のちに江戸城でまで怪奇現象が起きた。これらの怪奇現象は山神の祟りであるとした江戸幕府は、即刻すべての切り株にしめ縄を張り巡らし、山神慰籍の祭典を執り行わせたといわれる。

≪境内社:祭神≫
・鹿島社(かしましゃ):武甕槌神(たけみかづちのかみ)
・香取社(かとりしゃ):経津主神(ふつぬしのかみ)
・三輪社(みわしゃ):大物主神(おおものぬしのかみ)
・客神社(きゃくじんしゃ):祭神不詳
・水神社(すいじんしゃ):水波能米神(みづはのめのかみ)
・熱田社(あつたしゃ):日本武命(やまとたけるのみこと)
・真清田者(ますみだしゃ):大己貴命(おおなむちのみこと)
・津島天王社(つしまてんのうしゃ):須佐之男命(すさのおのみこと)
・稲荷社(いなちしゃ):宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)
・山祇社(やまつみしゃ):大山祇神(おおやまつみのかみ)
・笠神社(かさがみしゃ):祭神不詳
・神武帝社(じんむていしゃ):神倭磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)
・御嶽社(おんたけしゃ):大己貴命(おおなむちのみこと)、小彦名命(すくなびこなのみこと)
・弥栄社(やさかしゃ):須佐之男命(すさのおのみこと)

参考図書:付知町史

     護山神社御由緒

護山神社には(付知町の神社の中では)立派な手水舎があります。

龍神様もおらっせる(いらっしゃる)。

狛犬もおらっせるよ。

護山神社は、伊勢神宮の御神木を切り出すお山の管理もしている神社。

そのためか、樹齢900年を超える大樹を切り出した標本板が展示されています。

護山神社自体も、木々に囲まれています。

その中でもひときわ大きい木に抱きつくスタッフ。

「おっき~!3人分?4人分?」

色んな時代を生き抜いてきた長生きな木って、包容力と生命力を感じます。

護山神社には分社もたくさん。一部ご紹介すると・・・

左:津島天王社(つしまてんのうしゃ) 右:眞清田社(ますみだしゃ)

左:熱田社(あつたしゃ) 右:弥栄社(やさかしゃ)

さて、いよいよ本殿にお参りしよう・・・と思ったら、『祈願ロウソク』なるものを発見!

『家内安全』『合格祈願』『無病息災』『商売繁盛』『しあわせ』の5種類あり、

『しあわせ』だけピンク色の可愛いロウソクです。

選んだのはもちろん・・・

しあわせのピンクのロウソク。

『♥しあわせ』と書いてあります。

何を願っているのでしょうね?(*^^*)

今度こそスタッフ二人でお参り。

出入り口付近に石碑が2つあります。

左:戦勝記念碑 右:幕府勘定吟味役川路三左衛門聖謨号篤

左は手水社舎の奥にある石碑。
「希典書」という文字も刻まれているため、もしかして日露戦争で指揮を執った乃木希典(のぎ まれすけ)と何か関係があるのでしょうか?

右は手水舎の向かい側にある石碑。
ネットで調べたところ、天保九年、江戸城西ノ丸焼失により新たな材木を木曾山中から切り出す際、伐出・選木の総責任者となったのが、石碑に刻まれている人物・川路聖謨(かわじ としあきら)。
和歌にも精通していたそうなので、付知を訪れた際に読まれた和歌が刻まれているのかも…?
(参考:Wikipedia / 下呂散策71

こうやって歴史を読み解くと面白いですね。
自分の町により愛着が沸く気がします。

護山神社(もりやまじんじゃ)

〒508-0351 岐阜県中津川市付知町1592

【公式HP】http://www.moriyama-jinja.jp/

行き方】

車:中津川インターから車で約50分(駐車場有り)

バス:中津川駅からバスで約50分

   バス停「付知峡口」下車、徒歩約8分。

   信号「付知峡口」方面へ進み、北に進むと石造りの鳥居が見えます。

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