いけてない過疎地、中津川市付知町(つけちちょう)は、どう生き返っていくのか? ゲストハウス&カフェ騒動記はじめます。

夜に暗いものは何ですか?
あなたが思う暗いものは何ですか?

 

私が住む町、岐阜県中津川市付知町(つけちちょう)で
夜に一番暗いものは「山」です。
夜空は、星が出ていれば明るいものです。
星が出ていない夜空も真っ黒ではありません。
ただ、山が真っ黒な漆黒の闇です。夜空は山に比べたら明るいのです。

 

山奥の田舎ではあたりまえの暗さです。
地元民はウンザリしています。この暗さに。

 

ところが・・・
都会から来た人々は驚き目が輝くのです。
都会には漆黒の闇の暗さは体験できないらしいです。

 

窓を開けたら闇がある。
田舎地元民にとっては、だから何?としか思えない闇が
都会人にとっては、なにやら心が動くらしい・・・

 

近頃、退屈で、暇つぶししようにも何もない体験をしたのはいつでしたか?
私は、子供のころでした。

 

夏休みにおばあちゃんちに行くと退屈な時間がありました。
持って行った本を読み終えたら、あとは何もすることがない。
仕方がないので寝転がってガラスの模様を繰り返しなぞってみたり
天井の木目をぐるぐる追ってみたり
玄関近くの石段の隙間を枝でほじってみたり
息を殺してトンボを観察したり
夕暮れになってもだれも帰ってこない家で不安になったり
とにかくね、退屈(笑)
いまは忙しいが口癖で、休みたいが希望なのに。
懐かしく戻りたいのは退屈な時間。

 

何もかもが便利を目指しているのに、どうして退屈がやってこないのだろう。
疲れてしまった心には、おそらく退屈な時間が効くのだろうに。

 

何にもない田舎「つけちちょう」に誰か遊びにこないかな?

 

・・・そうだ!そうだよ!
誰か遊びにこないかな?
普通にある田舎だけど。あたりまえの田舎だけど。
都会にはない「なにもない」があるからさ。

 

夜に窓を開けたら漆黒の闇
あきれるくらい車が通らない道
ずーーーーーっと行かないとお店がない不便さ
つめたい水、虫は当たり前、恥ずかしがり屋の住民

 

でもさ。
きれいなんだよ。

 

春の芽吹き
緑の葉が出る前に咲く黄色白色ピンク色の花々
うっそうとした濃い緑の山
エメラルド色の川に落ちていく滝
白色の河原とキラキラ光る魚のウロコ
暑くてセミがうるさい夏
ドドーーン!!と山々にこだまして腹に響く花火
時々、蜂の子やイナゴも小鳥も食べちゃう
一気に紅葉していく山々
吐く息が白くなるとユキババが飛んで
霜で真っ白に凍る町並み
町内に散らばる小さなお宮さんの祭り
凍った地面を滑っていく雪
氷と霜柱を踏んで歩く音
しんしんと音が聞こえる冬の夜

 

私の住む町、つけちちょうに遊びに来てほしい。

 

だからゲストハウスをつくります。
地元の人と知り合う場も作れたら楽しそうだからカフェもつくります。
まだ見ぬ人と知り合いたいからオンラインサロンもはじめます。
小さい小さい規模で始めます。
このブログで報告をしていきます。

 

三尾家です。四代がすごし、その後は借家人が五人続き、私たちは六人目の借家人となります。家主さんのご厚意で「好きに手をいれてもいい」と許可をいただきました。

 

まず最初は、小さなゲストハウス&カフェになる予定の空き家に手を入れます。

 

懐かしい土間のある玄関です。埃をかぶってしまった上がりたてはリノベーション最後には米ぬかで磨くと艶がもどるかな?と思っています。

 

懐かしい土間のある玄関です。

 

築百年以上たっている民家です。
さぁ、ここがどう変わっていくのでしょうか。
私たちにもわかりません。
これからブログを通して
リノベーションの様子や、付知町の季節をお届けしていきます。